公開日:2020.03.12
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【使われる高MAUアプリにするには?】 アプリをグロースハックさせるポイント

【使われる高MAUアプリにするには?】 アプリをグロースハックさせるポイント

多くのMAUを抱えたまま成長を続けるアプリと、そうでないアプリ。そこには一体どのような違いがあるのでしょうか。その真相を探る上で欠かせない指標の一つがRR(Retention Rate)、そして「アジャイル」というキーワードです。今回は、アプリの成長を促進する上で欠かせないポイントをご紹介します。

インストールしたアプリ30個中8個しか使われていない!?

アプリのグロースハックを考える上で、見逃してはならない前提があります。 それは、多くのアプリが一度ダウンロードされながらも、月に何度かしか起動されていないという事実です。

ニールセン デジタルが2019年に公開した調査結果では、ユーザーが月に1回以上利用するアプリの数は「30.8個」である一方、月に31回以上利用されるアプリ(=ほぼ毎日利用されている)は「8.0個」ということが明らかになっています。そして、これらの個数は前回調査から1~2個程度しか変わっていないため、今後も大きな変化は生じないと推測できます。

この調査結果を踏まえると、アプリがダウンロードされた後、いかにユーザーに日々使い続けてもらうかが勝負を決するといえるでしょう。 このようなハードルを越えるために、多くの企業が月々の利用者数を示す「MAU:Monthly Active Users」の改善に注力しています。

では、高いMAUを維持するアプリは、どのような施策に取り組んでいるのか、具体的に見ていきましょう。

MAUが高いアプリが押さえているポイント

多くのユーザーからの支持を集め、高いMAUを維持し続けるアプリ。その秘訣を探る上で注目したいキーワードは、「RR」「UX」「アジャイル」です。

Point① DAUのRR(Retention Rate)を高めるための活動に注力

MAUを増やそうとした時、短期的にはどのような施策が考えられるでしょうか。 もちろん、新規流入(新規DL)を増やそうとするならば、ストア‎(Google Play・App Store)流入を増やすか、広告流入を増やすか、口コミでの流入を増やすしかありません。

しかし、ここで直近の新規ユーザーを増やす施策だけに注力し、継続率を示す「RR」の改善に取り組まなければ、穴の開いたバケツに水を注いでいるような状況に陥りかねません。

だからこそ、「その施策はRR改善につながるのか?」といった問いを常に持ち続けるようにしましょう。 その発想を元に分析を進めれば、どのチャネル経由の新規流入がRR改善につながりやすいのか、といった角度から施策を打つことができるようになるはずです。

Point② 実際に社内でテストを実施しUXを改善

MAUが減少してしまう原因を探ってみると、「UXが優れていない」という結論にたどり着くことが多々あります。

このことは、ジャストシステムが行った「モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査(2015年9月度)」でも顕著に示されています。 同調査では、インストールしたアプリを削除する理由として、39.7%の回答者が「実際に操作してみたときに操作しにくかったとき」と述べています。

これはつまり、ユーザーの使い心地や体験価値に寄り添っていないアプリは、容赦なく削除されることを意味しています。 高いMAUを誇るアプリは、この状況を回避すべく、社内でも頻繁にUX改善のためのテストを行っています。

まずは自社のアプリを自らが利用することで、どのようなUXが求められるのか、自分事として考えることが大切です。

Point③ リテンションを獲得するために開発リリースを時短

顧客がアプリから離脱する前には、何らかの予兆が見られるケースがあります。

例えば、アプリの挙動に関する問い合わせがあったり、使い心地に対してネガティブなツイートが見られたり、低評価の書き込みが行われていたり、という具合です。 これらのフィードバックへの対応に多くの時間を要していては、そのユーザーは二度とそのアプリに戻ってくることはないでしょう。

だからこそ、数日~2週間程度で改善を繰り返すことができる「アジャイル型の開発体制」を組めるように、予め社内の体制整備(外部の開発パートナーを含む)を行うことが必要です。 ここで開発リリースに要する時間を最小化することが、RR改善にも寄与します。

現状・課題把握、仕組み化、迅速な改善がグロースハックさせるポイントに

今回ご紹介したポイントを実践する上で、注目すべきアプローチが「アジャイル型開発」です。

この開発スタイルでは、早期段階で動くアプリを検証できるため、現状把握・仕組み化までを最短で実施することができます。 その上で、迅速な改善を高速で繰り返すため、「何がRR改善につながるのか?」「何が優れたUXの鍵となるのか?」を常に問いながら、MAU最大化に向けた開発を続けることができるのです。

このように、「試作・改善(プロトタイピング)」と「検証(検討・実地検証)」を数日~数週間単位の短サイクルで繰り返しながら、改善結果をアプリへと反映できることは、我々ゆめみの最大の特徴といえます。

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