公開日:2019.09.26
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ユーザーがアプリをアンインストールする4つの理由

ユーザーがアプリをアンインストールする4つの理由

企業と顧客とのコミュニケーションが加速し、その多くがスマートフォン上のアプリへとシフトしています。
商品の購入のみならず、最新ニュースの取得からSNSまで、あなたも日々様々な種類のアプリを利用しているのではないでしょうか?

しかし、多様なアプリが続々と誕生しているからこそ、それらをアンインストールする機会も増えているはずです。
では、どのような対策を施せば、アプリをアンインストールされないで済むのでしょうか。
今回は、アプリマーケティングで最も警戒すべき「アンインストール」への打ち手について考えていきましょう。

定着率が悪いアプリ市場

ユーザーにとって最も身近なデバイスの一つであるスマートフォンですが、スマートフォンアプリの定着率(=リテンション)は極めて低いことが示されています。

アプリ解析ツールの「Quettra」によると、Google Playにおける全アプリの平均継続率は、「翌日で50%」とされており、「3日後には80%」が休眠していると示されています。これはつまり、ダウンロードから3日が経過した時には、全体の20%のユーザーしかアプリを利用しなくなっていることを意味します。厳しい見方をすれば、数週間~1ヶ月もすれば、多くのアプリはほとんどのユーザー基盤を失っていることが予想されます。
このようなデータが示していることは、スマートフォンアプリには「リテンション向上」に向けた施策が必要不可欠だということです。プロモーションにかけたコストの費用対効果を最大化するためにも、ユーザーのLTV(生涯顧客価値)を最大化するためにも、リテンション向上策をおろそかにしてはいけないのです。

ユーザーがアンインストールする4つの理由

では、リテンションの向上を目指すために、具体的にどのような対策が考えられるのでしょうか?的確な対策を講じるためには「アプリをアンインストールする理由」を正確に把握し、それらの理由を排除する他ありまません。
「アンインストールにいたる背景」を、代表的な4つの理由から見てみましょう。

①期待する機能を持っていない

1つ目は、ユーザーが期待する機能が備わっていないことです。ユーザーはアプリに対して、Webサイトよりも「素早く、簡単に」目的を達成できることを期待しています。だからこそ、その期待を満たすための機能が備わっていない、もしくは、すぐに利用できないことがわかると、早々にアプリを閉じてしまいます。そして、数日以内に再起動しなくなると、早くもアンインストールの対象となってしまうのです。

②オンボーディングプロセスが弱い

オンボーディングとは、初めてアプリを起動したユーザーを定着させるためのプロセスを指します。例えば、「操作手順のチュートリアル(操作の指導や練習機能)」の実装や、SNSのようなアプリであれば「数名のユーザーをフォローさせる」といった機能がこれにあたります。
再度アプリを起動させるための仕掛けが不十分だったり、アプリの円滑な利用を妨げる要因があったりすると、ユーザーはアプリのアンインストールを考え始めます。

③ユーザーの好みにあったコンテンツを提供していない

映画や音楽を始めとして、様々なコンテンツを提供するアプリは、必ずといっていいほどレコメンド機能を有しています。ユーザーは限られた時間で自分に合ったコンテンツに出会えることを期待しており、その期待が裏切られると、そのアプリを起動する機会はなくなっていきます。
だからこそ、多くのユーザーを擁するアプリでは、初回の起動時にユーザーの年齢や性別、嗜好を把握するように努めています。ユーザーの好みが明らかになってくると、積極的に関連コンテンツをレコメンドしたり、画面をパーソナライズしたりすることで、ユーザーの離脱を防いでいるのです。

④スムーズな利用を妨げている

デバイスの動作やネットワークが高速化し続ける昨今、ユーザーが求める体験価値の質は日々上昇し続けています。ユーザーが感じるストレスを少しでも減らせるようにアプリを設計しておかないと、「このアプリは反応が遅い」というレッテルを貼られてしまい、アンインストール候補の1つに入れられてしまうでしょう。

ストレスを感じないアプリ設計が最重要

ユーザーが上質な体験価値を求めるいま、アプリの設計を行う際には「いかにストレスを感じさせないか」という観点が極めて重要です。また、ユーザーが抱く「体験価値の基準」は十人十色ですが、自社の競合アプリによってユーザーのなかに基準が形作られている可能性も高いでしょう。だからこそ、アプリの開発や改善を行うにあたっては、十分なリサーチが欠かせません。そして、そこで得られた最新の情報を基にコンセプト設計やデータ処理設計を行い、ユーザー視点に立ったトータルなUXを追求することが求められます。

そこでゆめみは、「徹底的なユーザー視点に立った顧客体験」を追求すべく、潜在意識の中に隠されたインサイトを積極的に追及し、可視化させる「人間中心設計」のプロセスなどを用いながら、設計していきます。

このプロセスをもとに、「ユーザーなら何を思って、どうするのか」など、ユーザーの思考に寄り添い、ユーザーにとってストレスのないアプリ設計を行うことができます。アプリだけの機能改善といった限定的な話に閉じず、ユーザーの体験のなかで、どういったシチュエーションで利用されるサービスやアプリなのか、といった視点も持ちながら、上流段階からWEBサービスやアプリ構築のサポートをすることが可能です。

また、限られた時間でユーザーの心を掴むべく、スピーディーに効果検証を行う体制をもって、「定着率」を向上させることが可能です。ユーザーのアプリ定着率を向上させることに課題をお持ちの方は、以下ページでお役に立つサービスを紹介しておりますので、ぜひご覧ください。